リストマーク 操体法の紹介

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操体法てなに?

施術を生業としている方であれば、いろいろ専門用語を使って、ご説明できますが、一般の方にはかなり難しい。操体法は、身体調整の民間療法、(整体)の一種です。ですが、限りなく別のジャンルに分けたい、非常にユニークな手技療法です。施術は、ストレッチや、ヨーガのように体を自分で動かして調整していきます。ただ、ストレッチやヨーガと根本的な違いは、筋肉を繊維方向に伸ばすのではなく、繊維方向に収縮させてゆきます。それがとっても気持ちよい。その気持ちよさを味わった後に、硬かった筋肉を触ると柔らかくなって、痛みや、体の歪みがなくなってしまいます。体の自然法則にそった方法なので、矯正するというより、自然にバランスが戻るという感じで、ナチュラルで痛みもなく、操体法指導者の言うとおりに動作しているうちにすっかり正しいバランスが戻ってしまいます。マッサージや鍼灸治療に長く通っているスポーツ選手などからも驚嘆の好評を頂くほどです。

痛みを見方にする。

ほとんどの方は、この痛みさえなくなれば良い。腰や肩、首、膝といった具合に、痛みがある部分を悪者にして物凄い否定的に痛みを捉えておられます。ですが、痛み(不快症状)があれば、快適感覚が必ず存在する。この相対する感覚をたよりに動作の方向を導き出してしまえば、身体の法則どおり、歪が取れて痛みはなくなってしまいます。痛みがなければ、動作の快適感、不快感で動作の方向は、導き出すことはいくらでも可能です。歪みが取れるということは、体の内圧のアンバランスが取れてしまうことで、結果痛みがなくなってしまいます。痛みを教えてくれる体があればこそ、

鍼灸治療との比較

鍼灸は、つぼの部分に、針や灸を施す中国伝来の療法です。つぼは、神経と血管、リンパ管が非常に密接したポイントを指します。ですが解剖学的に、つぼと言う器官があるわけではありません。鍼や灸を施すことで、突き刺さった鍼や、灸を身体は、異物と判断して、神経や血流、リンパの流れを駆使して、取り除こうとします。結果、滞留していた痛み物質が取り除かれて、痛みが軽減される。と言う説明になります。ですから、鍼や灸をしたから、身体の歪みが取れると言うのは、ありえない話であります。血行を良くする事だけで改善する症状、頭痛、ちょっとした風邪には大変有効です。深層筋群へ長い太い鍼を刺して、鍼をぐりぐりまわすような行為をすれば、強烈な痛みから逃れようと、身体が動作して、操体法の反応でいう、逃避反応の動作で痛みがとれます。鍼を刺さなくても、つぼに痛みの刺激を与えなくても逃避反応と同じ動作をすれば歪みが取れて痛みがなくなります。

按摩指圧マッサージとの比較

マッサージは、古くヨーロッパや、アジア、日本に独自のスタイルで存在する療法です。コリを揉み解すのが目的のものです。ちょっとした身体の疲れに大変有効な療法と言って過言ではありません。ですが実は、マッサージでは筋細胞を傷める事はあっても、筋肉は、緩みません。それはマッサージに良く通っている方は、感想としてよく言われます。たとえば「揉んでもらっている時は気持ちよいのだけど、終わったらもう次のコリが出てきて、また来週来なければと思う」実際そうですが、風邪が楽になったり、マッサージファンも多い。根本的な歪みをとるには、やはり深層筋群のバランスをとり、歪みをとらなければ、ずっとコリの原因はなくなりません。それに、マッサージは、手の圧力が影響する皮膚から割合浅い筋肉の毛細血管の微細神経を刺激し、血管を拡張するホルモンが分泌します。従いまして、刺激がなくなれば、ホルモンの分泌がストップします。逆にコリが硬くて、強く揉みほぐしてしまえば、筋繊維は、そんな頑丈ではないので壊れてしまいます。それが揉み返しと言う症状として現れます。身体の歪みを取り除くと言う観点でみますと、利用者の心地よさの感覚とは程遠く、大変非合理的な方法になります。ただし、いろいろな方法がありますので一概にはいえません。

創案者

操体法は、故・橋本敬三医学博士(1897−1993)によって、現在、知られている整体ではなく、日本に古くから伝わる正体術に東洋医学の要素と、現代医学の概念を取り入れ、長年の臨床の実践と経験の積み重ねから生まれてきた療法です。
創案者略歴
大正10年:新潟医専卒業、東北帝大生理学教室に籍を置いた後、函館の病院に勤務。その後、東洋医学に畑を移し、昭和16年仙台市青葉区、常禅寺通りの側に「温古堂診療室」を開業。
 操体法は、函館の病院で外科部門を担当している期間に、近代医学の盲点に気づき、民間療法の名人を訪ね歩き、技術を吸収、かねて研究の生体の歪とその矯正の問題に確信を得たのち。訪ね歩いた民間療法の中から正躰術(高橋迪雄先生)の高弟、函館の奥村隆則先生の施療をヒントに、東洋医学のエッセンスと、近代医学の概念であるセリエのストレス学説を取り入れ、長い臨床経験から創案されました。

操体の特徴

A.運動系固有の諸原則に沿った自力的な動作を行う。

B.A.を行うことにより、運動系の力学的歪を整復する。
 
1.  異常感覚の消失、可動制限の回復
2.  歪に関連して生じていた、内臓、中枢神経の機能障害の回復
3. 1.2.の器質的障害は、自然治癒力の加速により、再生し、代償により、操法終了直後からすでにある程度治癒に向かう。

操体法ならではの特色

指圧やマッサージ、ツボ療法と比較して、操体法ならではの特色は、

1. 施術者は、動きの誘導を行うのみ。本人が自分の感覚に従い身体を動かす。外力での操作を行わない。(揉む、叩く、捻転、牽引、指圧、掌圧は用いません。)
2. 快適、不快の動作の感覚は、本人にしかわからないので、本人の感覚を重視する。
3. 静止した身体ではなく、動かしながら判断する。たえず動きのレベルを診る。
4. 筋肉の連動動作を利用するため、他の療法では扱えない深部も調整が可能


操体は気持ちよさ

操体法では、自らが無意識的に、身体のバランスを取る動作を一番安楽に出来る姿勢から分析し、施術者の誘導によってその動きを意識的に再現する。そのとき動作に関連する筋肉全てに十分にその動作が連動し、筋肉の個々の細胞の緩める反応を、通常よりも増幅した状態を作り出している。その時の快適感覚を味わっていくものである。
 また歪んだ身体(一番、安楽な姿勢における動作の流れ)を見て、それにあった、動作を、施術者が誘導してまいりますが、この気持ちよい動きとは、本人が、一番表現したい動作であり、伸びや、寝返りの心地よさと似た感覚である。

実際に何をするか

1. 立位による動作が出来る場合は、立位での動診も重点に置く。
動診、体幹部、頸部、前屈,背屈,左右側屈,左右廻旋,伸縮。
触診、(隆起した筋肉の堅さ、指の圧での痛みの有無など。)
視診での歪み、姿勢の癖を確認する
2. 仰臥位(仰向け)が出来る場合は、仰向けで、左右の脚、内果、外果(足首より2〜3cm)のところを、片足づつ、両手(中指、薬指)で支えて静かに挙上し重さを診る。下肢の筋肉の緊張度合いを判断する。
3. 足指へのアプローチ。本人の足裏拇指球位に、内側側から操者の拇指、示指を主として軽く掴むように固定し、反対の手の拇指、示指でつまみ回転させる。内臓の正常化、血流の正常化、身体の緊張の緩和として感じられる。程度の大きな感覚異常の方は、気持ちよさを感じられにくい。
4. 外的な他動を伴わない動きをしていただき、可動範囲や、快適感の有無、などを十分に診る『動診』を行う。
5. 動診の可動範囲の動きの中で、気持ちよさがある動きに操法を誘導し、支点になる部分に、施術者の手で、術者と本人が連動しうる半固定点を作りだし筋肉の収縮を増幅させる、その時の気持ちよさを味わっていただく。
6. 5.の気持ちよさを施術をしている本人が、納得出来た満足感を感じたら、本人の感覚に従った脱力をし、脱力感の気持ちよさも味わう。
7. 再び動診を行い、可動域の範囲が拡大した事や、不快感覚や、異常感覚が、正常に戻ってきたことを確認する。

4から7を、体のさまざまな動きで行う。
ひとつの動作で、全部が解決する場合もあります。

全部つながっている

人間の体は、どの関節であってもそれだけで動いているものではなく、全身の骨格や筋肉を連動させて動いています。(運動系は、全身連動装置になっている)運動での過労や怪我、病気などでかなり機能を失った筋肉があっても、びっこをひきながらでも歩けるのは、他の筋肉が肩代わりしてくれるからです。(代償運動)。もしこの無理な姿勢・動きでの不快感を無視し続け、より負担が増大してゆけば、筋肉組織は極度に緊張し、大きな歪みを生じさせてしまいます。

木を森を見る

故橋本敬三先生の著書には、「鹿を追う者、山を見ず」と言う事で、現代医学の見落としている点について論じておられるくだりが有ります。東洋医学の物理療法では、中枢神経系、内臓系の機能障害は、外の運動系に歪を見つけ整復させる事により。それらの機能障害が回復する。近代医学では、細胞が悪くなって、病気になると言う概念が常識で、身体の歪み、すなわち、ボディーの生理学は、置き去りにされてきました。ですが、日本のほとんどの療法は、近代医学を基礎としていますこのため身体全体のバランスは、ただ骨格がずれているから、骨格の歪みだけを元に戻すとか、血流、リンパの流れ、気の流れを改善すると言う目的で行っていてそれを疑うこともないままです。要するに骨格のバランス、血流、リンパの流れ、気の流れと言う一部分を診るので、なかなか解決がつかないのです。操体法では、全身を連動装置とみて、身体の歪みをみていこうとしています。局所(木)をみるのではなく、身体全体(森)をみていくそれが操体法の基本的な考え方です。

実は自分で治している

操体法は、自分で自分の体のバランスを取る無意識な動作を応用したものです。多くの方は、当院で治してもらうという感覚の方が多いのですが、操法自体は、一番安楽な姿勢から、身体の流れを読み取った経験的な動作を誘導させて頂いているだけです。つまりは、その誘導にそって本人が、無意識、意識的に動きが生じた事で、個人個人に合った元は全くなんともなかったバランスに戻るだけです。その結果、痛み、痺れ、だるさと言う局所的な症状が消えてしまうのです。
 逆に、物理的な損傷、怪我、骨折、捻挫、炎症を即座に解決するものでは、有りません。

原始感覚を呼び覚ます

原始感覚の代表となるものに、酔っ払って千鳥足で、自宅に帰って来られるものが有ります。でも原始感覚は、これだけでは有りません。寝ている間に、寝返りをうったり、腰が歪んだら、バランスよく立てるように他の筋肉でバランスを取ったり、スポーツの正確なフォームを無意識で再現する事ができたり、とっさの危険回避が出来たり色々です。通常の歪みは、ほとんどは、無意識の動作で、解決がつきますが、運動系のストレッサーが、過度に進むと、歪みの解消が通常での無意識の整復の程度では追いつかなくなるのです。自分で解決できる術を持ちながら、それがまったく機能していないのに等しい状態です。その局所的で強い不快感に耐え切れなくなった状態から、原始感覚にしたがった無意識の動作を応用して解決していくのが臨床で行う二人で行う操体法です。操体法を何度か体験するうちに、この身体のバランスを正しくする原始感覚がより顕著に呼び覚まされて、通常の生活でも無意識、また意識的に操体法に似た動きをしたりして、少々の歪みは自分で解決していかれるようになります。これを一人で行う操体法と区別しています。

操体はやった者勝ち

非常に優れた療法であり、また、非常に奥が深い、是非その醍醐味を味わって頂きたいものです、操体は、全ての人に是非体験して頂きたい療法です。今通っている療法があっても是非ご体験してみて下さい。今通われている療法では扱うことのない体を支える深層筋群のバランスを扱うことが出来るからです。痛みの出ない折り合いをつけた位置へ骨格を矯正するのではなく、自ら自然に手に入った本当のバランスが得られます。普通の整体とはちょっと違うぐらいの気楽な感じで、「百聞は一見にしかず」ほんの少しでも興味が有れば是非お試しになってみて下さい。それぐらいお勧めしたい療法です。早くに出会われた方は、幸運だったと納得されるはずです。

当方の操体の紹介は、何にも知らない方、向けに書いています。是非とも操体の本を一冊、お手元にお取りよせいただき、ご一読下さい。操体により興味を持っていただけたら大変嬉しく思います。




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